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まぁ

Author:まぁ
2人の男の子を育てている専業主婦です。
いい加減なので、気まぐれに日記を更新しています。
「MY HOMEPAGE」というサイトを管理運営しています。

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信じていきたい
 本日は、とある有名人のお話。

 検索したら、確実にヒットするはず。

 そんな人のことを許可なく記事にするのはどうかと思ったが、思い切って書くことにした。




 あたしは中学のときから、ずっと吹奏楽でクラリネットを吹いていた。

 それは、社会人になってからもしばらく続けていた。



 彼は、中学の吹奏楽部のひとつ下の後輩だった。

 家が近所なこともあって、たまには一緒に帰ることもあった。

 並みの中学生と比べれば、ちょっとは上手だったと思うが、おそらくその程度だったと思う。



 ところが、あたしが卒業してから、彼が県外の私立高校に進学するという噂が流れてきた。

 その高校は、当時、吹奏楽の全国大会の常連校で、吹奏楽をやっている人なら知らない人はない、というくらい有名な学校だった。

 正直、あたしはそのニュースを聞いて、


 「いくら吹奏楽がうまいからって、県外にまで進学する必要なんかないんじゃないの。近くの高校だって上手なところはいくらでもあるのに…。それに、田舎の中学校レベルでは上手かもしれないけど、それが外に出て、どれくらい通用するかわからない」


と思っていた。



 それから7・8年の月日が流れ、彼が全日本管打楽器コンクールでグランプリを受賞したというニュースが届いた。

 音楽関係の雑誌などにも大きく取り上げられ、一躍、時の人となった。



 あたしたちが再会したのは、それからしばらくしてからである。



 再会をきっかけに、ちょこちょこ連絡を取り合うようになって、彼のそれまでのことをいろいろ知ることが出来た。



 彼の家は、ガラス屋を営んでいたのだが、彼が高校在学中に倒産してしまったのだそうだ。

 音大に進学することを希望していたが、経済的にそれは断念せざる得なくなった。

 しかし、音楽の道はあきらめきれず、高校の先生の薦めもあり、航空中央自衛隊の音楽隊に入ることになった。

 そこで、必死に練習し、また、いい先輩や後輩にも恵まれ、コンクールへ挑戦することができ、そしてグランプリ受賞となった。

 音大出身でもない人が、グランプリを受賞するなど異例のことで、そういう意味でも彼は注目を浴びることになった。



 「来年はアメリカで演奏する機会があるんです。それで成功したら、世界で演奏活動の道が開けると思うんです」

 そう、キラキラと目を輝かせながら彼は話していた。



 それから、また、数年後。

 彼は、とある世界的な賞を受賞し、現在世界各国で演奏活動を続けている。




 彼の努力と才能は素晴らしい……。

 確かにそう思うのだが、今は、彼の両親が素晴らしいと思わずにはいられない。



 子供の夢と可能性を信じられたこと。

 いつでも、子供を応援し続けられたこと。


 出来そうで、なかなか出来ないことだと、親になってみて思う。




 彼のことを思い出すと、

 「お金も物も必要だけど、でも、それがないからって人間だめになるわけじゃない。

 心を豊かにしてくれるものは、他にあるはずだ」

って気になる。




 でも、もし、同じような状況がうちで起こったとしたら……。

 あたしは

 「あんたの好きにしなさい」

って言う自信はない。



 きっと、

 「音楽なら、ここでも出来るでしょ。どうしてそんな遠くに行かなくちゃいけないの?音楽だけじゃなくて勉強だって必要なんだから…」

と引き止めるだろう。



 あたしが、子供の可能性を100%信じて、背中を押すことはやっぱり無理かもしれない。

 でも、子供の夢を応援し続ける努力はしたい。

 自分の出来る限り、子供の可能性を信じてあげたい。


 
 そんなことくらいしか、あたしには出来ないから…。




 いつぞや、彼のお宅にお邪魔した時に会った、心底人のよさそうなお母さんの表情が忘れられない…。

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テーマ:いま想うこと - ジャンル:日記

つれづれなるままに | 23:49:39 | トラックバック(0) | コメント(14)